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株式会社ヤマト

ヤマトバックスプロジェクト5      

更新日:2023年10月21日

~伸びしろは∞(無限大)~



大会当日の朝


栗原、トゥアンの2人と会社で待ち合わせのため、6時すぎに家を出た。

日中の最高気温は30℃を超えるとの予報だが、前日の大雨のせいか少し肌寒い。

会社に着くと、すでにトゥアンは会社のまわりを走ってアップしていた。

なんとも頼もしい存在だ。

その間に競技に必要なものを準備しよう。

とはいえ、前日の大会受付を済ませた後に、荷物はまとめてある。

あとはチェックしながら車に詰め込むだけだ。


トライスーツ アスリートビブス 安全ピン ナンバーシール 体調管理シート ゴミ袋 etc


アップを終えたトゥアンは体中にワセリンを塗りたくる。 ウェットスーツで体が擦れるのを防ぐためだ。 林さんとは近くのコンビニで合流して、バイクを車に積んで大会会場へ向かう計画だ。 忘れ物がないように入念にチェックして、林さんを迎えに車を出そうとした刹那、 トゥアンが口を開いた。

『クリハラサン、マダ来テナイヨ』



!!そうだ、栗原がいない。 すでに出発時間は過ぎている。 事故とかに巻き込まれてなきゃいいけど。 トゥアンが不安そうに一点をみつめる中、栗原に電話をしてみた。 すると、すぐ電話が繋がった。 緊張で昨夜は眠れず、朝寝ていたら寝坊したようだ。 あと10分ほどで会社に着くとの事で、大事には至らず一安心だ。 この後、栗原と合流し、コンビニで林さんとも無事合流。

ヤマトバックスメンバーが揃ったところで、朝メシの調達。 選手用の駐車場に車を駐めて、みずべ公園で腹ごしらえをしながら身支度をするが、

ここでアクシデント発生!

ワセリンを塗ったトゥアンの腕にナンバーシールが張り付かないのだ。 これには焦ったが、受付スタッフの方にマジックで書いてもらって事なきを得た。

これもいい経験になった。 開会式が始まり、いよいよ大会は盛り上がりを見せ始めた。 安田大サーカスの団長さんがエイエイオーのかけ声をあげると、 その横を猫ひろしさんがアップして走り去っていく。 一番手のトゥアンは緊張を高めつつも、ウェットスーツに身を包み、 GPSユニット、キャップ、ゴーグルを身につけていく。 選手達は続々と試泳を初めていたが、トゥアンの場合は体力温存のため、 試泳はしない予定でいた。 前日までのハードワークで相当疲労が溜まっているからだ。 トゥアンは緊張を抑えるために体育座りしながら目を閉じて気持ちを鎮めていた。 スイムのスタートは、申告タイム別に4つのグループに分けられて、 タイムが遅いグループからスタートしていく方式で、トゥアンは2番目のグループだった。 ここでまた想定外の事態が起こった。 なんと、試泳が終わった選手からスタートラインに並んでいるらしい。 瞑想中だったトゥアンは慌てて列に並んだが、時すでに遅く 最後尾からのスタートになってしまった。 もっとも、タイムや順位は意識していないので、 スタートが遅くなったところで、何も問題はないのだが。



ここで、チーム目標を再度確認しておく。 目標① 楽しむ 目標② 怪我しない 目標③ 完走 これまでのトレーニングは、時には辛く苦しいものだったが、それは大会を楽しむためのものだった。

メンバーが楽しんで力を出し切った結果、もし完走できたら儲けもの、といった感じに目標を設定した。 大会に参加できる事に感謝して、ボランティアや沿道の声援に応えながらパフォーマンスを発揮する。 こんな大舞台を楽しめなきゃもったいない。

そして、ついにスタートの号砲が鳴ったのだった! ・・・ ・・・ ・・・

競技が始まったところではあるが、監督編のブログとしてはここまでとさせていただき、 大会の詳細な内容については、トゥアン、林さん、栗原のブログを読み返して欲しい。 3人が各々練習に明け暮れた日々と山あり谷ありの軌跡、その集大成である大会の様子は、 彼らのブログに集約されている。


関連記事はコチラ☞  https://www.yamato.cc/blog/categories/triathlon


いざ競技が始まってしまうと、もう監督ではなく、ヤマトバックスのいちファンとして観戦していた。 彼らと一番近い距離で見ていた私も、大会はもとより準備期間も含めて、 毎日が慌ただしくも楽しく充実していた。 しかし、この大会が終わると、それも終わってしまう。 最後に言わせてもらうと、目標を3つとも達成できた事、本当におめでとう!! そして、メンバー3人の天井知らずの伸び代に夢を見させてくれてありがとう!!


完走後の3人、みんないい顔してる。 今、1年前の出来事を思い出しながら、こうして記事を書いていても、 今だに達成感と喪失感の入り混じった気持ちになる。 今年の大会開催は無くなってしまったが、来年、いや、今後もヤマトと大会がある限り、 ヤマトバックスプロジェクトに終わりはない。 また別のブログで、ヤマトバックスの活躍をお伝えしたいと思います。 それではまた。


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