最新のCNC自動旋盤を導入しました!
- waki11
- 1月30日
- 読了時間: 3分

自動機課の松澤です。
季節もすっかり冬らしくなってきましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?ヤマトでは、新たなチャレンジとして最新のCNC自動旋盤を導入いたしました。
今回はその魅力をご紹介します。
今回導入したのは、スター精密のSD-26という機械で、最大加工径がφ26、1ストロークで加工できる範囲が260mmとなっています。
type S / type G / type E / type C の4タイプがラインナップされ、その中からtype G を選択しました。

なぜ”SD-26 type G”にしたかと言うと、小径の仕事が沢山あることや、複雑な形状の加工が増えツールが足りない、一台で全てが完結できる最新の技術を導入することなどがあげられますが、結局は「スター精密で出た機械で1番最新型の機械!」という理由が強いと感じています。
今回導入した機械の魅力は沢山のツールやユニットが付けれること、最新技術が搭載されているとこにあります。
◎初めに豊富なツーリングから簡単に紹介したいと思います。
⚫︎メイン側のバイトは手前側5本、奥側2本の合計7本
付けれるバイトの本数が多いので外径加工の幅が広がります。
⚫︎メイン側の正面固定工具は5本、正面深穴固定工具2本
深穴加工用の固定台があるためユニットをつける手間が省けるます。
⚫︎メイン側の正面回転工具は手前側4本、奥側4本(B軸制御付き)、上側2本の合計10本
B軸制御付きの回転工具が4本あるのでB軸加工の幅が広がります。
更に手前側4本と上側2本に3軸対向型ユニットをそれぞれ1ユニットづつ付けれます。
加工範囲に制限はありますが正面の回転工具がB軸制御を含め合計22本の工具を付けることが出来ます。これだけの正面回転工具を付けれる機械は未だ見たことがありません。
⚫︎バック側の背面加工工具は固定工具MAX8本、回転工具MAX8本
ユニットを取り付けるスロットが8箇所あり固定工具や回転工具を合わせて8箇所取り付けることができます。
⚫︎バック側のバイトは2本
12角のバイトではありますが今までは上で紹介したバック側の背面加工工具に固定工具ユニットを付けて外径やネジ切りをしていましたがバイトを取り付けることが可能になり重宝します。
他にも豊富な種類のツールやユニットが付きますが長くなるのでこの辺にしておきたいと思います。
◎次に最新技術について紹介したいと思います。
⚫︎ステップサイクルプロ(振動切削加工)
キリコが長くて加工中の製品に傷がつく、巻き付いてしまうのを防ぐ為の機能です。
材料を削る際に振動させながら削ることでキリコの分断させることができます。
キリコの分断具合に合わせて設定することができ非常に便利です。
⚫︎偏心加工サイクル
偏信加工とは、部品の回転軸(中心軸)と加工対象の中心が一致していない加工のことです。
偏心外径加工や偏心溝加工をバイト加工することができるようになります。
簡単な偏心加工なら設定画面でスムーズにプログラムを組むことができます。
今までマクロを組んで加工をしたり次工程で偏心させることが多かったので、待ちに待った機能となります。
簡単ではありますが”SD-26 type G”の魅力は伝わったでしょうか!?
他にも同時導入した3台目の”SR38 type B”も絶賛活躍中です。その機械を担当している先輩は約2メートルのネジ切り加工や偏心加工にも挑戦しています!
今回の機械導入によりお客様の要望に答えられる製品難度も上がると感じています、まずは新しい機械に慣れることからですが、更なる技術・品質向上と効率化を目指し日々切磋琢磨していきたいと思います。
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