自動機課所属、オーディオ愛好家のDJ☆ハマーと申します
前回のブログの最後に使ってない真空管を使ってアンプを作ろうと
いう話をしましたが自作アンプ3台目が完成しました
製作記みたいな感じでブログ書いていこうと思います
目次
・作った理由
今回はこの4本でアンプを作ってみました
右3本は前買ったんですけどまったく使い道がなくてどうしようかなと思っていました
そこで真空管アンプの作例本がネットで売ってましたので買ってみました(初心者向け)
その本の中にこの管で作れるアンプ例がありましたのでほぼ同じものを作ることに決めました
今回作ったのはEL84(6BQ5)シングルアンプというもので昔から作りやすいアンプによく使われている真空管(真ん中2本)です
この真空管エレキギターアンプ関係ではよく使われているもので非常に入手しやすく価格も安いというのも理由の一つです
・工具について
前回はキット品なので部品を取り付けるアルミ箱(シャーシ)に穴が空いていました
ですが今回は穴の開いてないシャーシで作ったのでいろいろ工具が入りました
今回工具を岡谷のプラスワンへ購入しに
左からΦ30のホールソー Φ18のホールソー ハンドニブラ センターポンチステップドリル 薄板用ドリル
工具代だけで1万円近くかかりました
・製作
製作の流れは
①どこに部品をつけるか決める
↓
②シャーシの穴あけ
↓
③穴のバリ取り
↓
④塗装の下準備
↓
⑤塗装
↓
⑥外装部品の取り付け
↓
⑦内部配線
↓
⑧測定
この順で製作をしました
①でシャーシのどこに部品を取り付けるかでシャーシにマジックで寸法を入れました
作例本を読んでいて気が付い作たのですが取付穴の図面が載ってないのです!
(図面がある作例もあるんですがこの作例はありませんでした)
結局シャーシ上に部品を置いて現物合わせとしました
②でシャーシにドリルやハンドニブラを使い穴をあけました
ハンドニブラは板材をくりぬいたりカットするための工具で初めて使ったんですが予想以上に使いやすかったです
ちなみにシャーシ側面にも部品が付くのでそっちの穴も空いてます
右上の長穴はΦ8の穴をあけたのですが実際に部品を取り付けたら位置が合わなくて
結局部品の付く位置まで金やすりで削るという事に
③で穴のバリ取りをしたんですが本当ならバリ取りツールを使うんですが持っていなかった
ため穴の淵は全部やすり掛けでバリ取りを入れました
④で今回はアルミのまんまでもいいんですが高級感が無いので塗装をすることに
アルミ自体塗装しても塗膜がはがれやすいとのことで下塗り剤をスプレーする前に
400番の紙やすりで全体を磨きました(下塗り剤の乗りを良くするため)
あと裏面に塗料つかないようにマスキングテープで養生
⑤で下塗りの塗装から上塗りの塗装を行いました
下塗りはメタルプライマースプレーを使い薄く全体に吹き付けました
乾燥時間は2時間とのことですが薄かったため割とすく乾燥しました
下塗りが終わり上塗り塗装で今回はハンマートーンという模様になる特殊なスプレーを使いました
ちなみにハンマートーンとは金属の表面をハンマーでたたいた時にできる模様のことです
下のような感じの模様になります↓
真空管アンプのカラーといえば黒やシルバーや暗いグリーンなどが
多いんですが今回はあまり無いブルーを選択してみました
お店とかでこのスプレー取り扱ってないのでメーカーさんのネット通販で取り寄せました
実際塗装したらこんな感じの仕上がりに
模様の方は思ったより出ませんでした
かなりコツがいるとの事
模様はあまり出てませんがきれいに仕上がったなと
これで5面ぜんぶの塗装が終わり乾燥へ
思った以上に速乾性が高く30分で普通に触れるくらいになり1時間で乾燥しました
こで問題が発生! 部屋に持ってきて普通に置いておいたらなんか石油臭いんです
乾いてるはずなのに原因は実際わからなかったんですが下塗り剤が溶剤を
吸ってしまって乾きにくい状態じゃないかなとネットにはそんな記事が
今は嗅げばちょっと匂うんですが真空管の発熱で高温になって臭いが飛んだかなって感じです
乾燥は大事だと思いました
⑥で外装の部品取り付けにかかりました
外装では電源トランス チョークコイル 出力トランス コンデンサー 真空管ソケット 電源スイッチ
ネオンランプ 電源ソケット ターミナル端子 入力用RCA端子を付けました
外装部品だけの完成はこんな感じでほぼ本どうりに組みあがりました
⑦でここからが電子工作の始まりで本に載っている絵を見ながら進めました
まず電源関係からでスイッチやランプなどの配線を進め真空管のヒーターの配線まで
今回は配線材がちょっと太めで作業しにくかったです
次に電源関係の部品を取り付けたはいいんですが安全を考え容量の大きいものを買ったら予想より大きく結構場所とってしまいました(下の黒い筒)
電源部の配線も終わり信号関係の配線を進めすべての部品が取り付け終わりました
毎度のことながら配線材がごちゃごちゃしています
これで内部配線が終了です
⑧で最後にちゃんとアンプとして動くかテスターを使って測定します
本に載っている個所の電圧を確認します
自分のデジタルテスターの写真なんですが今回のアンプの一番電圧の高いところで
直流270Vもあります
電圧だけ見れば会社の機械より電圧大きいです
かなり痛いので感電はしたくないですね
測定箇所全部確認しOKだったのでケーブルとスピーカーとをつないで音出しです
問題なく音出ましたー!
これでEL84ングルアンプ完成です
ゴールデンウィーク中に作ったので5日ぐらいで作れました
平日の夜もこのアンプつないでよく音楽聞いてますが
部屋の明かり消してヒーターの明かりを楽しむのも凄くいいです
いつ作るかはわかりませんがもう1台だけ作る予定です
貴重で古い真空管を使うため入手困難なのと部品代がかなり高いので
予定しただけにとどまってます
以上アンプ製作記でした
最後まで読んでいただきありがとうございまいた
Comments