自動機課所属、アストロノマー☆ハマと申します
(アストロノマーastronomer = 天文家)
桜も咲き始め春に近づいてきてるなと思う日々です
前回は機材関係やいろいろな天体を紹介しました
今回は何名かの社員さんから星座系の写真が見たいという話がありましたので紹介したいと
思います
目次
・機材&撮影方法
今回の写真は星座ということもあり望遠鏡は使用せずに一眼レフのみで撮影しました
これだけです!! シンプルに一眼レフと三脚とリレーズケーブルがあれば
星空写真は撮れます
それとプラスで今回はソフトフィルターを付けて撮影しました
パット見ガラスレンズですが特殊な処理がしてあり被写体をにじませる効果があります
カメラはEOS kiss X7でレンズはこのカメラ買ったときにセットでついてきたレンズになります
撮影方法はモードダイヤルをマニュアルにしてシャッタースピードを今回は20秒
絞りの値(F)をF3.5(写真は4.0ですが) 感度設定を1600にしました
今回は固定撮影という方法です
シャッタースピードはいつも20秒から30秒でおこなっております
1分や2分もできますが地球の自転の影響で星が点で写らなくなる現象が出るので
基本設定はこの辺です
下の写真のように星が流れます
撮影条件や方法はこんな感じです
星座の写真紹介&星について
もう春ですが今回は冬の星座を紹介します
冬の大三角形です!! 見たことある方も多いと思います
下の写真は星座線を入れてみました
冬の大三角はオリオン座・こいぬ座・おおいぬ座の恒星ベテルギウス・プロキオン・シリウスを結んだ物が冬の大三角になります(赤の線)
三角の右側の赤い星が有名なベテルギウスになります
なんと直径は太陽との比較で1000倍の大きさがあるものすごく大きな星です
宇宙規模では太陽が針の先なんてこともあるくらい大きな星がまだまだあります
三角の下側の明るい白い星が全天で最も明るい(太陽を除く)シリウスと言う星です
大きさは太陽より2.1倍大きい星です
冬の季節ならすぐわかるくらい明るいです
ちなみに先ほど話した星の大きさは絵で描くとこんな感じです
この絵はサイズ比較として書いた絵ですがこの右側よりもまだ大きい星も存在します
次の写真は春の星座で北斗七星&おおぐま座です
今の時期ですと東側にみえます
北斗七星は聞いたことがあると思いますが実際星座名ではなくて星座自体はおおぐま座に
なります
下は星座線入り
この辺りは天の川より遠い位置にあり肉眼では見えない銀河もたくさんあります
銀河を見たり撮影するにはすごくいい場所です
写真では見にくいですが左側の赤の線をたどると北極星があります
北極星は北半球の自転のほぼ中心で自転の影響を受けない星でもあります
北極星の位置がわかれば真北になるので昔から方角を探す星としても有名です
北斗七星で有名な星にミザールとアルコルがあります
北斗七星を拡大した写真ですが二つの星が並んでいるのがわかると思います
真中の二つの星がミザールとアルコルなります
この二つは二重星と呼ばれる星でぱっと見一つの星にしか見えません
目のいい人には二つに分かれて見えたことから
昔はこの星を視力検査に使われていたという話もあります
最後に冬の季節で短時間しか見れない星を紹介します
下の写真の屋根の上に見える赤い星はりゅうこつ座のカノープスという星です
実はこの星は南半球で見れる星で北半球では水平線ギリギリに出ています
この星は全天で二番目に明るい星ですが日本からだと大気の影響で赤褐色に見えます
古く中国ではこのカノープスを南極老人星(なんきょくろうじんせい)と呼んでいました
南極老人とは、日本の七福神の福禄寿の元になった神様で、長寿をつかさどるとされてきました。
そのためこのカノープスを見ると長生きすると言う言い伝えがあります
自分は冬の季節になると毎年この星を探して見ています
今回の紹介はここまでです
今度は天の川が見やすい季節になるので機会があればまた紹介したいと思います
最後まで読んでいただききありがとうございました
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