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ネジとビスの違いを徹底解説|用途・種類・選び方まで

  • waki11
  • 17 時間前
  • 読了時間: 7分

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私たちの身のまわりには、ネジやビスが数えきれないほど使われています。


家具や家電、自動車、建物など、あらゆる製品を支える小さな部品ですが、「ネジとビスって何が違うの?」と聞かれると意外と答えにくいものです。


実は、どちらも“ものを固定する”という目的は同じですが、使う場所や構造、特徴には明確な違いがあります。


この記事では、ネジとビスの基本的な違いから、代表的な種類、用途別の選び方までをわかりやすく紹介します。


モノづくりの現場を支える「小さな巨人たち」の世界を、ぜひのぞいてみましょう!




ネジとビスの基本的な違い

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ネジとビスの違いとは?


まずは簡単に両方の違いについてご紹介します。


ネジとは:精密固定向き、工業利用中心


ビスとは:直接打ち込み、建築・DIY中心




ネジとは


軸にらせん状の溝を切った部品で、物を固定したり力を伝えたりする役割があります。

回すことで締めたり緩めたりでき、分解や調整に便利です。

また、ネジの山が多いほど緩みにくく、きつく締めることができます。


ねじは部品同士を分解・再利用しやすいのが特徴で、工業利用中心で精密機械や車に向きます。



ビスとは


先端がとがっていて木材や金属に直接ねじ込んで固定できるねじの一種です。

このためナットを必要としません。

釘にネジ山が付いてるイメージで、

下穴が不要な場合もあり、手軽に強く締結できます。

通販などで買った棚などを組み立てる時に、付属のビスを使った人も多いのではないでしょうか。


ビスは打ち込むだけで素早く強力に固定でき、DIYや木工、建築に向きます。






ネジとビスの代表的な種類


ネジとビスの代表例


代表的な種類は以下の通りです。


ネジ:六角ボルト、キャップスクリュー、タッピングなど


ビス:木ネジ、石膏ボードビス、コーススレッドなど



ネジの代表的な種類(主に金属用など)

  • 六角ボルト 

    • 特徴:頭が六角形でスパナやレンチを使用してしめる

    • 用途例:自動車、建築、機械全般で使用


  • 六角穴付きボルト(キャップスクリュー)

    • 特徴:頭に六角の穴が有り、六角レンチを使用してしめる 

    • 用途例:精密機械、電子機器などで使用

   

  • ナベネジ 

    • 特徴:頭部の形状が、鍋をひっくり返したような丸みを帯びており主に十字穴(プラス)が付いてるネジで、プラスドライバーで締め付けて使う 

    • 用途例:電子部品、家電など


  • 皿ネジ 

    • 特徴:上面が平らで座面が円錐形の頭部になっていて相手部品の中に埋め込める

    • 用途例:家具、木工製品、見た目重視の箇所など


  • トラスネジ 

    • 特徴:ナベネジよりも頭部が低く、直径が大きい形状のネジで、接地面が広く部材への圧力を分散させ木材やプラスチックなどの柔らかい材料、美観を重視する場面で使用される

    • 用途例:家電、パネルの固定など

 

ビスの代表的な種類(主に木材、建築ようなど)


  • 木ビス(木ネジ)

    • 特徴:木材に直接打ち込めるネジ

    • 用途例:家具、棚、DIY全般


  • コーススレッド

    • 特徴:強力なねじれで固定力が高い

    • 用途例:住宅の木工部品など

 

  • 石膏ボードビス 

    • 特徴: 先端が鋭くて細かく、石膏ボードに下穴を開けなくてもスムーズに打ち込め、ネジ山が深く鋭いためボードにしっかり食い込んで抜けにくい、下地の種類に応じたタイプが有る。

      • 木下地用:木材にしっかり食い込む形状。

      • 軽鉄下地用:薄い金属に対応した先端とネジ山の形状。

      • 自己貫通タイプ:軽鉄下地にも下穴無しで打ち込める便利なタイプ。

    • 用途例:壁、天井、棚取り付けなど

   

  • タッピングビス 

    • 特徴:下穴を開けた素材にねじ山を自ら作りながらねじ込んでいく特殊なネジのこと。金属や樹脂などの素材に、ナットを使わずに直接締結出来る。

    • 用途例:家電製品、板金など


  • ドリルビス 

    • 特徴:先端にドリルのような刃が付いてるネジの一種で、通常のネジと違い下穴を開ける必要なく、直接金属や木材に打ち込む事が出来る。

    • 用途例:軽天鉄骨、トタン、外壁材などの取り付けなど

 



ネジとビスの正しい選び方



ネジとビスの正しい選び方は、用途や素材などによって大きく異なります。


材質の選び方


材質      特徴      適した場所

鉄(メッキ) 安価で強度あり  室内向け

ステンレス  錆びに強い    屋外・水回り

真鍮     美観重視     装飾品など

ナイロン・  絶縁・軽量   電気系統・

 プラ製            軽量物固定


サイズの選び方


・長さの目安:

 ・留める板の厚みの2~3倍が基本

 ・例:18mmの板→35~50mmのビス


太さの目安:

 ・重い物や力がかかる箇所には太いビス

 ・軽い物や精密用途には細いビス



用途別の選び方


1.木材に使う場合(木工・DIY)


・木ネジ(木工ビス)を選ぶ

・太めでネジ山が深く、木材にしっかり食い込む

・長さは、留めたい材料の厚み+下地に十分届く長さ


おすすめ素材:

・室内→鉄製やユニクロメッキ

・屋外→ステンレスや錆止めコーティング品



2.金属に使う場合(機械・家具など)


・タッピングネジ(鉄板などに下穴を開けて使う)

・小ネジ(ナットや下穴にタップ加工が必要)


ポイント:

・しっかりした締結が必要なら小ネジ+ナット

薄い鉄板などにはタッピングネジ



3.コンクリート・ブロックなどに使う場合


・コンクリートビスやアンカー+ネジ

・下穴が必要。専用のドリルで穴を開ける


コツ:

・下地の強度に注意(空洞ブロックなどはアンカー必須)



4.石膏ボードに使う場合(室内壁など)


・石膏ボードアンカー+ネジ

・ビス単体では抜けやすいので、アンカー必須




ネジ・ビス選びの早見表


用途     推奨ネジ・ビス     下穴

木材     木ネジ、     不要~小さめ

       コーススレッド

金属     タッピングネジ、    必要

       小ネジ+ナット

コンクリート コンクリートビス、   必要

       アンカー

石膏ボード  専用アンカー、ビス   必要




ネジとビスのメリット・デメリット比較


ネジとビスそれぞれのメリットデメリットを紹介していきます!


◆ネジのメリット・デメリット


〇●ネジのメリット


  • 強度が高い

    • 部品をしっかりと固定することができるので長期的に緩みにくい


  • 再利用のしやすさ

    • 分解して再び使うことができる


  • 精密さがある

    • 小型の精密部品や機械にも幅広く使える



〇●ネジのデメリット


  • 取り付けに時間がかかる

    • 回して締めるといった作業が必要で、作業効率がやや落ちてしまう


  • 専用工具が必要

    • ドライバーやレンチがないと扱えない場合がある


  • コストが高くなる場合がある

    • 精度の高いネジは価格も高めになりやすい




◆ビスのメリット・デメリット


〇●ビスのメリット


  • 施工が早い

    • 電動ドライバーで一気に打ち込めるため、作業時間が短縮できる


  • 保持力が強い

    • 木材や石膏ボードなどにしっかりと食い込んで固定することができる


  • 大量作業に向く

    • 建築や家具など、短時間で多くの個所を固定するのに適している



〇●ビスのデメリット


  • 抜き差しに弱い

    • 一度外してしまうと穴が大きくなってしまい再利用すると固定力が落ちてしまう


  • 材料を傷めやすい

    • 食い込み部分が強い分、柔らかい素材だと割れたり欠けたりすることがある


  • 精密作業には不向き

    • 寸法精度や細かい機械部品にはあまり使われない



ネジは「制度と再利用性」に強く、ビスは「作業スピードと固定力」に強い。

それぞれメリット・デメリットがその場にあったものを使うといいでしょう。




違いを知れば使い方がわかる!ネジとビスのまとめ


ネジとビスはどちらも物を固定するための重要な部品ですが、その性質や得意分野は異なります。


ネジは精密で再利用性が高く、機械や工業製品に多く使われる一方、ビスは作業効率が高く、木材や建築などスピード重視の現場に向いています。


小さな部品ながら、適切に使い分けることで製品の品質や耐久性が大きく変わります。


もし今後、図面や製品仕様書の中で「ネジ」や「ビス」という言葉を見かけたら、ぜひその違いを意識してみてください。


モノづくりの理解が、また一歩深まるはずです。

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