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株式会社ヤマト

特殊ネジの種類と用途一覧|ねじを作るプロがご紹介

  • waki11
  • 4月15日
  • 読了時間: 6分

更新日:4月22日


ネジには様々な種類があり、用途に応じて使い分けられています。

特に特殊ネジは、一般的なネジとは異なる機能や特徴を持ち、特定の目的に適しています。この記事では、特殊ネジの種類と用途を分かりやすく紹介します。



― もくじ ―




特殊ネジとは?


特定の用途や条件に対応する為に作られ、形状や機能が一般のねじとは異なります。

多くの場合は市販のドライバーやレンチなどで取り外す事が出来ず、取り外すには専用工具が必要となるネジです。


例えば、防犯目的のため一般的な工具では外せないイタズラ防止ネジ(ダンパープルーフ)や、医療機器や自動車産業など高密度、耐久性が求められるものや、半導体装置、電気通信端末などに使われる樹脂ネジなどあります。


詳しく解説をしていきます。



特殊ネジの種類を紹介


前回のブログでも種類のいくつか紹介がありましたが、ここではその中でも特殊ネジの種類や用途を紹介します。




座金組み込みネジ


■解説

文字通り座金があらかじめ組み込まれたネジで、座金を取り付けた後にネジを転造加工するので、ネジ部分が盛り上がり座金が抜け落ちなくなります。

手作業で座金を取り付ける必要がなくなり作業性が上がります。


■用途

自動車部品や家電製品、産業機械の組立など、作業効率が求められる現場で広く使用されています。



精密機器用ねじ


■解説

精密機器用ねじは、精密機器や電子機器の組み立て・固定に使われる専用のねじです。

高い精度や微細なサイズが特徴で、振動や温度変化に強い設計が求められます。

材質や形状に工夫がされており、繊細な部品を確実に固定する役割を果たします。


■用途

スマートフォンやパソコン内部の部品、時計、カメラなどの精密機器で多く使われています。



いたずら防止ネジ


■解説

いたずら防止ネジは、一般的な工具では取り外しが困難な特殊な形状を持つねじで、不正な取り外しや改ざんを防ぐために使用されます。

公共設備や機密性の高い機器など、安全性が求められる場所で広く活用されています。


■用途

駅や公共トイレの設備、ATM、防犯カメラなど、人の手が触れやすい場所に使われています。




脱落防止ねじ


■解説

脱落防止ねじとは、ねじ部にヌスミ加工をすることで、本体から外したカバーなどからねじの脱落を防止するねじです。

ヌスミ加工:ヌスミ加工は、ねじの軸や部品の一部を削り取ることで、組み立て時の干渉を防ぐ加工技術です。


■用途

サーバーラックのカバーや医療機器、航空機の部品など、安全性が重要な場所に用いられます。



精密ロングねじ


■解説

精密ロングねじは、細かい寸法精度が求められる長尺のねじで、精密機器や電子機器などの組み立てに使用されます。

高い強度と耐久性を備え、長さがあることで深い位置への固定が可能です。

振動や環境変化に強く、安定した保持力を発揮します。


■用途

顕微鏡や精密測定装置、電子機器の組立など、高精度な作業が求められる分野で使用されています。




トルクスネジ(星形の穴)


■解説

トルクスネジは、星形の溝が刻まれているネジで、ドライバーの滑りを防ぎ、しっかりとした締結が可能です。


■用途

精密機器や自動車、家電製品など、トルク管理が重要な場面で使用されています。



セキュリティネジ(二つ穴、三つ穴、ピン付きなど)


■解説

一般的な工具では取り外しが難しい構造を持つネジで、防犯性を高める目的で使われます。


■用途

公共設備、ATM、防犯カメラ、建物の外部機器などに多く採用されています。



樹脂ネジ・セラミックネジ


■解説

金属に比べて軽く、錆びにくく、電気を通さない性質を持っています。


■用途

電子回路基板や通信機器、クリーンルーム設備など、軽量性や絶縁性が求められる用途に適しています。



ゆるみ止めネジ(例:ナイロン入り、スプリング付き)


■解説

ネジが振動などで緩まないように工夫された構造のネジです。ナイロンリング付きやスプリング付きなどのタイプがあります。


■用途

自動車や機械、建築分野など、信頼性が求められる場所で使用されます。



バインドネジ・シカネジ


■解説

装飾性に優れたネジで、ネジ頭が大きく、見た目にも配慮されています。


■用途

家具、看板、什器など、デザイン性を重視する場面で使われることが多いです。



スレッドフォームネジ


■解説

ネジ山が特殊な形状になっており、ネジ込む際に相手材に直接ネジ山を形成します。


■用途

タップ加工が不要なため、主に樹脂部品や薄板金属の組立などに使われ、組立工程の効率化に貢献しています。

タップ加工:タップ加工とは、穴を開けた材料にねじ山を切る加工技術。ねじ切り工具を用い、精密なねじ溝を作り出します。



弊社で加工出来る特殊ネジについて


弊社でも特殊ネジの加工をしています。

代表例をあげていきます。


六角

弊社ではプレス工程することなくNC自動盤一発加工で六角が加工出来ます。

ブローチ加工とシェーパー加工であらゆるサイズの加工が出来ます。

0.9から14まで実績あります。寸法の微調整も可能です。(6.5など半端サイズもOK)

ブローチ加工:目的の形をした専用工具を使い、1度の往復で高精度の形状を削り出す加工方法。

シェーパー加工:シェーパー加工とは、工具を何度も往復させて材料を少しずつ削る加工技術。単純形状の加工に適し、精密な仕上げが可能です。


四角

四角穴も六角同様加工可能です。



ベクサロピュラ

特殊レンチを使用するボルトの加工。

T6からT30まで加工出来ます




特殊ネジの種類と用途のまとめ


特殊なネジと聞くと、それほど種類がないと思えるかもしれませんが、意外と沢山の特殊ネジがありますね。

特殊と言われるだけあって、それぞれの目的に特化したねじとなっており、それぞれの特徴を活かし、様々な目的に最大限に効果を発揮できるネジですね。


弊社でも様々な特殊ネジの加工が可能です。

その他特殊ネジや、一般ねじなどで困りのことがありましたら、ぜひお気軽にご相談下さい。

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